クラヴィス様の執務日誌  春花様&ロゼマリーン様

 

7月20日火の曜日 天気 外出しなかった為不明 リュミエールが来てハープを弾いた。

7月21日水の曜日 天気 外出しなかった為不明 リュミエールが来てハープを弾いた。

ジュリアスの額に怒りジワがよった。

「クラヴィスそなた、女王陛下の命じられた執務日誌をなんと心得ているのだ?」

クラヴィスはフッと笑った。

「続きを読んでみるがいい。」

7月22日木の曜日 天気 外出しなかった為不明 リュミエールが来てハーブティーを煎れた。

ジュリアスは怒った。

「同じではないか!」

クラヴィスはまたフッと笑った。

「3日同じだと怒ると思って変えてやったのに分からないのか」

「そーゆう問題ではなかろう!」

ジュリアスは怒って出て行ってしまった。

 

でもクラヴィスは楽しそうに執務日誌を開くと今日の分を書いた。

7月23日金の曜日 天気 外出しなかった為不明 ジュリアスが来て怒った。

そして、ふと気が付いた。

「今日はリュミエールが来ていない…。」

日誌を見ると毎日来ているのに今日来ていないのは

なんでなんだか知りたくなった。

どうせヒマなのだからとクラヴィスはリュミエールの執務室に行ってみた。

リュミエールの執務室には女王候補がいた。

それで来なかったんだとわかってクラヴィスは自分の執務室に帰った。

執務日誌を出すと

7月23日金の曜日 天気 外出しなかった為不明 ジュリアスが来て怒った。

の後に「リュミエールの執務室に女王候補が来た。」

と書き加えた。

 

次の日、またリュミエールは来なかった。

クラヴィスがリュミエールの執務室に行くと誰もいなかった。

クラヴィスが水晶球を見るとリュミエールはルヴァのところでお茶を飲んでいた。

クラヴィスは自分の執務室に帰ると執務日誌を取り出した。

7月24日土の曜日 天気 晴れらしい リュミエールはルヴァとお茶を飲んでいた。

と書いた。

 

日の曜日は執務がないので執務日誌は書かなくっていいのに

クラヴィスは日誌を取り出した。

リュミエールの館に行くとリュミエールは出かけてた。

クラヴィスが水晶球を見るとリュミエールは庭園にいた。

7月25日日の曜日 天気 晴れ リュミエールは女王候補と庭園にいた。

クラヴィスが書いたとき

そこをオスカーが通りかかった。

クラヴィスは面白そうに水晶球をみていた。

「今日は沢山書くことが出来るな」

クラヴィスはフッと笑うと熱心に執務日誌を書いた。

 

月の曜日

クラヴィスはジュリアスの執務室に行った。

「なんのようなのだ」

ジュリアスは不思議だった。

クラヴィスは机の上に執務日誌を出した。

「真面目に書いてきたのか」

ジュリアスはビックリして読んだ。

読み終わるとジュリアスはオスカーの執務室へかけていった。

 

日の曜日の執務日誌

7月25日日の曜日 天気 晴れ リュミエールは女王候補と庭園にいた。

 

オスカーが両手に女を抱いて通りかかった。

女王候補にも手を出そうとしてリュミエールにしかられた。

怒ったオスカーはリュミエールにからんで女王候補に張り倒された。

 

クラヴィスがオスカーの執務室の前を通ると

なかからジュリアスの怒る声が聞こえた。

クラヴィスは今日も書くことがたくさん出来たと楽しそうに執務日誌を書きに帰った。

終り

**** 水鳴琴の庭 銀の弦 ****