「えっ?!メルに?
本当に?
メルあなたに会えただけでクリスマスの奇跡なのかなぁって
思っちゃうくらい嬉しかったのに
ど…どうしよう?嬉しい嬉しいよ〜♪
きゃあ!
いった〜い
また転んじゃったぁ。」
「えっ?肩貸してくれるの?
で…でもぉ…いいの?
ありがとう。
重くない?」
「メル…メルね…
大きくなったらあなたを抱き上げられるようになるからね。
あ…あのね今は…ごめんね。」
「えっ…いいの?。
待っててくれるんだ。
ありがとう。
メル…
あなたのこと
大好き…。」
「メル、もう大丈夫だよ。
こんなの擦りむいただけだもん。
もう泣いたりしない。
でも…あなたの温もりが手放せないの
このまま肩を抱かせて…。」
「みて。オーロラ。
きれいだね。
空から虹のカーテンが降りてくるみたい♪
あなたのお部屋に飾れたらきれいだよね。
ううん。あなたが欲しいっていうなら
あのオーロラでアクセサリーだって作ってあげたい。
本当だよ。
メルどんなに大変でも、あなたのためなら泣いたりしないよ。
喜んでオーロラだって取りに行くよ。」
「…?そばにいるだけでいいの?
そばにいるほうが、あなたは嬉しいの?
えへっ、メルも嬉しいよ。
でも大好きなあなたのために出来ることってないのかな?」
「あ…あの…え…えぇ?!
本当にいいの?
…
…ど…どうかな?
これで…
いいの…?
あったかい?
メル…女の子を抱きしめたことって
なかったから
よくわからないよ…。
でもメルは…
とってもあったかいよ。
心の底までフワフワあったかい。
え…。あなたも…?
なんだか嬉しくって
くすぐったいみたい。」
「あれ?
鐘の音…?
あぁ…これが1000年に一度
『クリスマスクロス』の星が正十字に並ぶ時聞こえるっていう
伝説の共鳴音なんだね。
なんだかメル達を祝福してくれてるみたい・・・
嬉しいね。」
二人には雪原の上に響き渡る音は祝福の鐘の音
遠くに見えるとがった山は教会のように思えました。