「嬉しいな…君に、そう言ってもらえるとは。」

 

「ジュリアス様?

あぁ…そうだな忘れていた…

君が俺に会いたかったと言ってくれた瞬間から。」

 

「あぁ、行かない。

俺は初めての愛にうろたえる子供と一緒だ。

なによりも君が大事で放したくない

君を放したら不安で泣いてしまうだろう。」

 

「俺が、この腕をゆるめて君をはなしたら

君はどこへ飛んで行ってしまうかわからないからな。」

 

「どこにも行かない?

ダメだ。

君を信じても、なお放せない放したくない。

なぜ?

わからないか?

俺の熱い気持ちが…。

この星々の全ての雪と氷をもっても

冷ますことはおろか

とどめることさえかなわない

君への愛しさ。」

 

「俺は今この星系を照らす太陽にだってなれるだろう。

君の愛があれば

俺は、この星々を常夏の世界にだって変えるだろう。」

 

「笑うのか?

では、試してみてもいいぜ。

俺を愛してると言ってみてくれ。」

 

「いや?

悲しいことを言うお嬢ちゃんだな。」

 

「違うのか?

試してみるだけなんていやだって…?

それは…。」

 

「驚いたな君には…

今のキスには、この俺の方が熱くなったぜ。

雪も氷も君の前では

かたなしだな。」

 

「君を…愛している…

何千何万回言っても寸分も色あせない気持ちで。

この言葉を言う時、いつも俺の胸は壊れそうなくらい高鳴るだろう。

俺の聖天使…

君に俺は全てを捧げる。

俺の命は君のものだ。」

 

「ちょうどいい『クリスマスクロス』の共鳴音が鳴りはじめたな。

1000年に一度だけ惑星が正十字に並ぶ時に

聞こえるという言い伝えの音…。

あの鐘の音に誓おう。

生涯…いや生まれ変わっても俺は…

俺の愛も…君のものだ。」

 

氷も雪も二人を冷ますことは

決して出来ませんでした。