迷いの雪原

白の魔宮

 

氷鳥の湖                         オーロラ高原

 

 

      雪氷の嶺

 

 

氷光の塔

 

寒神平地                 凍川

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいない。

凍りついた大地に風と雪が吹き付けているだけだ。

 

どこへ行こう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹雪さえ楽しんでいるような風情で

美しい紫色の髪を惜しげもなく

風に流しながらセイランが立っていた。

「おや?せっかく静かなところで

伝説の鐘の音を楽しもうと思っていたのに

吹雪だけじゃなくて君も

邪魔するのかい?」

 

「リュミエール様?

さぁ…?ゼフェル様なら僕を追ってきてるみたいだけど。」

 

「なぜって?僕がゼフェル様のメカを見せてもらう約束を

断ったから怒って追いかけてきてるみたいだよ。

そんなことでムキになれるなんて羨ましいよ。」

 

「君…歩いて探すつもり?

女の子じゃ行けないところもあるかもしれないよ。

ゼフェル様のご自慢のメカに乗せてもらったら?

あぁ…よけいな、お世話だったかな。」

 

いいえ、ありがとうございます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいない。

凍りついた大地に風と雪が吹き付けているだけだ。

 

どこへ行こう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹雪の中では何も見えないし

つるつると滑って登れない。

 

どこへ行こう?