Gundam Collection Vol8 〜 10


<RX-78-2>/vol.10
ジオン公国に対抗すべく、連邦軍が「V作戦」に基づいて開発した初の
実戦型の試作MS。V作戦は、新型MSとその母艦となる強襲揚陸艦の
開発建造と量産、運用などを目的とした計画で、それまでに進んでいた
RX計画を統合して戦術システムとしての展開を考えた兵器体系を生み
出すべく立案されたプロジェクトであった。
ルナ・チタニウム合金製の装甲戦艦並の破壊力を持つビーム・ライフル、
そしてコア・ブロックシステムなどの先進的な技術や装備によりガンダム
は画期的なMSとして一年戦争を戦い抜く。戦中は情報が制限されて
いたため、ホワイトベース部隊所属の機体をモノトーン塗装とする絵画や
想像図も流布したようだ。



<RGC-83>/vol.10
RGC−80ジム・キャノンの発展型で、設計にはRX−77Dガンキャノン
量産型のデータなどもフィードバックされている。中距離支援用のMSと
して開発されたが、キャノン砲は実体弾ではなくビーム砲が採用されて
いるほか、77D同様、精密な砲撃のために機体を固定できるようスタビ
ラズドギアを装備している。特徴としては、RX−78NT−1アレックスが
採用していたチョバム・アーマーの構造を機体の各所に採用していること
があげられる。耐弾性に配慮した重武装型のMSと言えるが、機動性も
決して低いわけではなく、近接戦闘も充分に可能なほどのパワーとレス
ポンスを持つ。



<RGC-83>/vol.10
ジオン公国が、地球連邦軍の本拠地であるジャブロー基地を攻略する
ために開発した水陸両用MS。MSM−04アッガイの試作途上の設計
を転用して開発された攻撃MSである。アッガイのバリエーションとも
言われているが、水中での行動にはあまり向いておらず、むしろ湿地帯
での運用が想定されていたようだ。掘削用の機体の護衛として地下施設
に侵入し、中距離攻撃をかけるような用途に特化されており、三連装
ロケットランチャーを両腕に装備している。格闘戦を想定した腕部を持つ
機体もあったと言われているが、そもそもジュアッグ自体、実際に投入
されたかすら不明である。



<MS-06S>/vol.9
ルウム戦役で5隻の戦艦を沈めた事で有名になった機体にシャア・アズ
ナブル少佐専用のザクUS型がある。教導機動大隊の時代よりモビル
スーツに乗り込んだ、百戦練磨のベテランパイロットとなった彼らの要望
を実現すべく開発されたこの機体は、ザクUF型をベースに推進エンジン
出力を3割近く向上させ、全体をチューンナップしていた。武装にはF型
同様、ザク・マシンガンなどが標準装備されている。
シャア少佐は、ホワイトベース追撃の任務でV作戦との交戦情報を多く
引き出すため、自らが数度出撃し、性能差に愕然としながらも勇猛果敢
に挑み続けた。



<MS-06F>/vol.9
ジオン公国軍でモビルスーツの運用に礎を作ったザクTの後継機である
ザクUは数多くの要求を貪欲に達成した。中でも初期のA型やC型を経
て開発されたF型には、改良されたザク・マシンガンが用意され、ブリテッ
シュ作戦やルウム戦で投入されたのを皮切りに地球侵攻作戦でも数多く
使われた。



<RX-78-2>/vol.9
V作戦と連動して開発されたRXモビルスーツの1つ。その中でも、対モビ
ルスーツ戦用に特化して開発された試作機がガンダムである。「ホワイト
ベース隊の奇跡」として現在も語り継がれているアムロ少尉機のガンダ
ムは、正規のMSパイロットをシャア少佐が送り込んだMS隊の奇襲によっ
て失ったが、偶然、操縦システムを把握していたアムロ少年が乗り込ん
だ事により危機を乗り越えた。その後、実戦を重ねた事により猛者揃い
のジオン軍を撃破していったようだ。
この信じられない状況を作り上げた背景には装甲材質にルナ・チタニウ
ムを採用し、ザク・マシンガンの火力に傷1つ付かない堅牢なMS本体や
シールドを持ち、戦艦の主砲にも匹敵すると言われるビーム・ライフルを
装備した事によって、それまでの常識を一転させたからであろう。


<MSM-03C>/vol.8
大戦後期の統合整備計画によってズゴックEとの規格の互換性が図ら
れたゴッグの後継機。「ハイパー・ゴッグ」のコードネームを持つこの機体
は、その名の通り旧モデルのゴッグの設計を全面的に見直し、腕部にミ
サイルユニットを取り付けられるなど、様々な改良がなされている。北極
基地強襲作戦を行ったサイクロプス隊で運用された機体が有名だが、水
際作戦を行った北米戦線の各部隊にも配備された。


<MSM-07>/vol.8
水陸両用モビルスーツの完成モデルと呼ばれているのがズゴックである
本来はMSM−04となる予定だったが、ゴッグの実戦データに基づく設
計改良を受け完成が遅れた、そのおかげでアイアンネイルによる格闘戦
能力など各性能は向上したのだ。


<MSM-04>/vol.8
MSMシリーズ中、実戦部隊だけでなく訓練部隊で最も使用されていた
のがアッガイである。両腕には多数の武器が搭載されており、メガ粒子
砲をはじめ、6連装ミサイル・ランチャーやクローなどを用途によって使い
分け、連邦の機体を一撃で粉砕するだけの火力を持つ。このモビルスー
ツは、ザクタイプの改良したジェネレーターを搭載していながらも排熱度
が低いため熱センサーに感知されにくく、偵察にも使用された。



<MS-06FS>/vol.8
北米大陸で宣撫活動を行った地球方面軍司令ガルマ・ザビ大佐の専用
機が、このパーソナルカラーに塗り替えられたFS型である。F型の頭部
に40mm機関砲を4門搭載したFS型は、F型のマイナーチェンジ機であ
り、S型が登場するまでの間、部隊指揮や接近戦を主任務とする部隊に
配備されたが、搭載された機関砲は期待されたほど効果はなかったよう
だ。ガルマ専用機もチューンアップされた以外は、特別の改良を受けて
いなかった。この機体はF型の生産ラインの中で製造されており、武装も
F型同様にヒート・ホークやザク・バズーカを持つ。余談だが、ガルマ大佐
はガウ攻撃空母やドップでの出撃を好んだため、彼個人専用のモビルス
ーツがあったことはあまり知られていなかった。


<RGM-79>/vol.8
GP計画の一環としてGP01の先行開発品であるバックパックを載せた
ジムはパワード・ジムとしてスペックデータ収集機として生まれ変わった。
バックパックの性能を十分に活かすため、各所にアポジモーターと推進
剤を増設し、運動性の強化を図っている。武装はジム同様、ハイパー・バ

ズーカやシールドを持つ。なお、この機体が独立した型式番号を持たない
理由は、トリントンの開発試験基地で独自に製作された改造機だからで
ある。



<MSM-04N>/vol.8
ジャブロー攻略戦用に製作された水陸両用の特務モビルスーツの中で、
白兵戦を担当するのがアッグガイだ。基本的にはアッガイと変わらない
が、両腕に2対のヒート・ロッドを装備している。この武装は換装が可能で
ズゴック同様にアイアンネイルを取り付ける事ができた。この機体はジュ
アッグ同様に、アッガイの試作段階の産物であったが、戦後完成した機
体が確認されている。