Gundam Collection Vol3

<RX-78-2>
地球連邦軍のV作戦でトリプルA級の重要機密であったガンダムは、偶
然からほとんどクルーが民間人になってしまったホワイトベースで運用さ
れる事となり、彼らの力だけでジャブローへ運ばなければならなかった。

だが、オデッサ作戦の始動によって状況は一変する。レビル将軍の要請
によって正規軍でないながらも作戦に参加したガンダムは、マ・クベ隊の
後方を見事に撹乱し、黒い三連星と呼ばれるエース部隊をビーム・サー
ベルで全滅させた。後にこの戦いは、戦場絵画で「ガンダムvsトリプル・
ドム」として描かれており。この時のガンダムはプロトタイプカラーに似た
黒いカラーリングであった。


<RX-78GP01>
ティターンズ発足と前後して抹消されたガンダム開発計画の1機種。
ガンダムのコンセプトを純然に継承した機体として作られ、ビーム・サー
ベル、ビーム・ライフル等も引き継がれて装備された。コア・ブロック・シス
テムも搭載されており、全体の性能は3割近く向上している。トリントン
基地で機動テストを行う予定であったが、デラーズ・フリートの奇襲を受け
たため、そのまま実戦配備された。ガンダム試作2号機追撃の任務を受
け、スレーブ海岸追撃戦やキンバライト基地欺瞞陽動作戦に投入され、
デラーズ紛争で非公式ながら数多くの戦果を挙げている。

<RGM-79C>
地球連邦軍が大戦末期に開発したジムの後継機の一つ。E型を元に
様々な改修が施されたモデルをC型としており、武装は他のジム系と
同じくマシンガンなどをも携えている。この機体は、軌道艦隊を始め、
各連邦施設や教導団などにも配備されていた。


<RX-79〔G〕Ez-8>
先行してモビルスーツの運用が行われていた東南アジア戦線では、既
にストックが尽きて修理が出来ない機種が出始めていた。そのため、あ
りあわせの部品を使った継ぎ接ぎだらけの陸戦型ガンダムが各地で誕
生する事になった。ガンダムEz8もそんな急場しのぎに修復された陸戦
型ガンダムの1機で、陸戦型ジムの部品を使い更に問題箇所を独自に
改造してある。元が陸戦型ガンダムであるため、ビーム・ライフル等も運
用可能だった。

<RGM-79〔G〕>
量産MS開発のために陸戦型ガンダムとほぼ同時期に開発された先行
量産機で、試験的に少数が生産された。マシンガンやビーム・サーベル
も互換性Iを持っており、ジオン軍のMSへの脅威となったようだ。モノセ
ンサーの使用、ジェネレーターの小型化等コスト削減が計られているもの
の装甲材にルナ・チタニウム合金を使用しており、この時点における性能
面は、ジムよりもむしろガンダムに近いものとなっている。しかし、依然と
して生産性は低く、戦場からすぐにその姿を消していった。

<RB-79>
宇宙空間の防戦用にスペースポッドを拡大設計した機体でモビルスーツ
を支援するため、ハイパー・バズーカやガンキャノン砲に匹敵するキャノン
砲を備えていた。また輸送シャトル用に改造を施したK型と呼ばれる機体
も存在し、キャノン砲の代りにフィフティンキャリバーと呼ばれるマシンガン
や牽引用のウィンチワイヤーが備えられていたようだ。


<MS-06C>
ジオン公国軍の一週間戦争やルウム戦役の主力モビルスーツ。スパイ
クアーマーやショルダーシールドを初めて装備した機体である。ヒート・ホ
ークやザク・マシンガン等で、連邦艦隊を恐怖に陥れた。


<MS-06F-2>
ジオン公国軍の名機ザクの後期生産型。胸部増加装甲が特徴的なF2
型と呼ばれるこの機体は一年戦争後期に開発され、中隊長機も同時に
配備された。武装は、F型より引き継ぎマシンガンやザク・バズーカなど
既に戦場に投入されていた稼働率の高い実体弾兵器を携帯し、堅実な
戦果を挙げていったようだ。


<MS-06S>
「赤い彗星」こと、シャア・アズナブル少佐の愛機として名高いのがS型で
ある。S型は、中隊指揮官以上の優れたパイロットの要望に応え、F型の
推進エンジン出力を3割近く向上させ、メイン推進ロケットの推力を強化し
たものであった。このモデルは約100機生産されている。F型を基にして
いるだけあって、ザク・バズーカやマゼラ・トップ砲なども使用可能だ。
ずば抜けてシャア少佐の機体の中でS型だけが有名なのは、ルウム戦
役で5隻の戦艦を沈めただけでなく、ホワイトベース追撃の任務で機体
性能差が大きく開いていたにも関わらず勇猛果敢に挑み続けたからだと
思われる。


<YMS-15>
ギャンは、オデッサの司令を務めたマ・クベ大佐が未熟ながらも自らパイ
ロットとして乗り込み、ジオン軍の脅威となっていたガンダムとビーム・ソ
ードを生かした戦法で互角に渡り合えたとして有名なモビルスーツであ
る。この機体は、第二期主力モビルスーツ開発計画の産物として造られ
高度な白兵戦能力を誇るものの空間戦能力や汎用性に於いて、ゲルグ
グに一歩譲り主力モビルスーツになれず試作機で終わった。しかし、打
倒木馬として開発当初より深く携わっていたマ・クベは試作機のうち一機
をキシリアより下賜され、自らに合わせたカスタマイズを行ったようだ。
またテキサス・ゾーン以外にもア・バオア・クー戦へ参加したとする説も
ある。


<MS-07B-3>
グフカスタムは、チベット戦役で悪鬼羅刹の如く活躍したノリス・パッカー
ド大佐の名を一躍有名にさせた陸戦用モビルスーツだ。大戦後期に開
発されたB3型と呼ばれるこの機体は、左手が通常のマニピュレーター
へ戻り、ヒート・ロッドがワイヤー状に変わっている。ヒート・ロッドは、グフ
カスタムの跳躍と合わせる事で連邦軍爆撃機に対しても攻撃を可能と
し、航空隊に最大限の恐怖を与えた。また武装も従来のグフとは異なり、
3連ガトリングガンやガトリングシールドなど取り回しの自由度が高い物
に切り替えられ、エースパイロットなどに福音を呼んだ。

<MS-09F/TROP>
ドム・トローペンはドム・トロピカルテストタイプから得られた実験データを
基にキャルフォルニア・ベースで作られた機体だ。ヒート・サーベルや
ラケーテン・バズを装備し、大戦末期まで連邦地上軍を苦しめた。その
後、この機体はデラーズ紛争にも参加しており、星の屑作戦の露払いを
勤めた。


<MS-09R>
リック・ドムは、陸戦型局地戦用モビルスーツとして開発されたドムの基
本設計の良さを買われ、空間戦用に再開発された機体である。急造とは
いえ、ヒート・サーベルやジャイアント・バズは、そのまま引き継がれてい
るため、Rタイプのザクから次期主力の座を奪うほどのポテンシャルを秘
めていた。